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ベジごはんカフェの2つの流れ:シェフvsおうち・ベジごはん

    マンハッタンの、最先端ウェルネストレンドとして、”ベジタリアンカフェ・レストラン”二つの流れに最近気づきました。そのキーワードはずばり、

    ●シェフ・ベジごはん vs おうち・ベジごはん

    マンハッタンのベジタリアン食事店が、この2つのタイプに分かれてきているってことなのです。写真をみたほうがわかりやすいんで、どうぞ。

    こっちがシェフ・ベジごはん、

    ★★イーストヴィレッジにある”カウンター”というベジタリアンレストラン

    のもの。一見ふつうのから揚げやらミートローフっぽいけど、肉魚は一切不使用。ただしここは100%ベジタリアンのヴィーガンではなく、乳製品(ここはチーズのみ)は食べるという9割ベジタリアンの店なのです。だから、①はほんもののチーズ。ヴィーガンの店だったら、豆腐チーズがでてくるところなんですけどね。デザートは、ピスタチオと全粒粉穀物で作った、デザートスープです。

    counter-4photos.jpg

    こういうふうに、肉魚の代わり、いやそれ以上美味しく満足できるように、豆や穀物を美味しく食べさせるグリーングルメ・シェフの技が駆使されている、素人にはまねしがたい料理をシェフ・ベジごはんと名づけました。簡単にいえば、

    「えー、おいしい。これ、なに?ほんとに肉魚使ってないの?」

    って感動できるのがシェフ・ベジごはん。ベジタリアン料理でからだにいいらしいから、多少まずくてもがまんして食べようというごはんは、プロのシェフが作るシェフごはんではないので、念のため。

    んで、こちらが、おうち・ベジごはん。以前、本家ダイエットブログのほうでご紹介した、マンハッタンで30年続く、

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    ★★ベジタリアンカフェの草分け的老舗、アンジェリカ・キッチン

    のごはんです。ちょっと、マクロビオティックのごはんとも似てますが、ひじき、スクワッシュ(アメリカのカボチャ)の煮物、青菜の炒め物、サラダなどをシンプルに調理して、まんなかに普通の玄米ごはんがどーん。なんだ、これならわたしも自分で作れるわ、と思うところがポイント。普段に自分で作って食べているような、おうちごはんといえましょう。

    2008-1116-162252.jpg

    ただし、おうち・ベジごはんには、まずくて飽きるものも結構あったりする。でも体にいい食材らしいから、がまんして食べるか、まっ、健康ごはんってこんなもんでしょ?と、ちょっとあきらめが入るのがおうち・ベジごはん。

    ちなみに写真のごはんでは、かぼちゃの煮物が、あまり芸がなくって美味しくない。アメリカのかぼちゃ(スクワッシュ)はみずっぽいので、煮物にすると味がことさら水っぽい。もう少し、隠し味にだしをきかせてこくをだすとか、グリーングルメシェフのわざなんですけど、”オーブンでローストして、いい香りとこくをを引き出した”焼きスクワッシュにする、なんて工夫があれば、おいしいのにと残念でした。

    つまり、

    ●おうち・ベジごはんとは: 自分でもつくれそうな素材中心のごはん、いいナチュラルやオーガニック素材をシンプルに味付けしたお気楽な、おうちごはん。一方、

    ●シェフ・ベジごはんとは: 素材も作り方も素人には見当がつかない、料理のプロ、シェフならではの技があるちょっと凝ったコース料理の、外食らしいグルメなシェフごはん。

    という違いがあると思うのです。もともとは、おうちごはんのタイプのカフェが、“健康食カフェ”として30年ほどまえにアメリカにて登場。ちなみにうちの健康系料理学校がマンハッタンにできたのも、マクロビオティックがアメリカで話題になり始めたのも、30年前のこのころです。グルメフードや化学物質たくさんの加工食品につきすすんでいたアメリカが、いろんな病気や問題の発生で反省。もっと自然の素朴なごはんに戻ろうじゃないかという、ナチュラルフード(自然食)やオーガニックフードへの回帰が起こったのです。

    でも自然食・オーガニックというのは、シンプルなだけにすぐまねできる。また、単なるブームじゃなくて、おうちごはんなベジタリアンカフェに通い続ける、常連ベジタリアンが増えて定着してきたこともあり、

    「健康的ベジタリアンでも、もっと美味しく、凝った料理が食べたい」

    という声が起きてきた。それに応えて、普通のグルメレストランと変わらない、いやそれ以上においしくておしゃれで見栄えもいいベジタリアン料理をだそう!と登場したのが、シェフごはんのベジタリアンカフェ・レストランなんですね。またその後、一般の人たちにもますます健康指向がじんわり普及して、ベジタリアンなんて絶対無理だけど、たまには、または割とベジタリアンかもね、私。というグリーングルメ(7割)ベジタリアンがひそかに増殖しているせいもあります。

アメリカ人の4人に1人を占めるまでになった7割ベジタリアンたちは、100%ベジタリアンと違って、グルメもお酒も健康と引き換えに諦めることをしない。なるべく健康的なものを食べたいけど、でもやっぱり美味しくなきゃねというグルメ優先な考えの、普通の人たちがひそかに激増しているのも、ベジタリアンのグルメ化の大きな原因だと思います。

私がこの新しい流れ、シェフ・ベジごはんのレストランやカフェに気づいたのは、たしか4-5年ほど前にNYにきたとき。NYは第二のふるさとでいろんなトレンドが生まれる場所なので、1-2年に1度は美健楽のトレンド定点観測にきているんです。その時初めていった、わりと新しくできたらしい、

    ★★★シェフ・ベジごはんのベジタリアンレストラン、Candle79 (アッパーイースト)

    で、初めて食べた、”肉を使わないチキンピカタ”に衝撃を受けました。

    こっこれは、なに?なにを食べてるかわかんないけど、本物の鶏肉より美味しい!(このお話はまた別の機会に。)

    そこで初めて、自分ではつくれないし、レシピの見当もつかないおしゃれ系ベジタリアンカフェが増えているのに、気付いたんです。で、このシェフ・ベジごはんの登場で、もともとあったおうち・ベジごはんのカフェ業界も刺激をうけたみたい。それまでは、

    健康ごはんは多少まずくて当たり前

    的な開き直りもあったんですが、シェフ・ベジごはんの健康グルメ(グリーングルメ)な技を取り入れて、もっとおしゃれでおいしさ優先のおうち・ベジごはんに向上しよう!という流れができたようです。よって、最近のマンハッタンの、おうち・ベジごはんのカフェは、ちょっと凝った美味しさ優先のごはん処も多いのです。その一例が、

    ★★ちょっとグルメ寄りのおうち・ベジごはんのベジタリアン・カフェ、Sacred Chow(セイクリッド・チャウ、グリニッジヴィレッジ)のごはん。

    SC-4photos.jpg

    一見アンジェリカキッチンのごはんに近いけど、②のポテト・ベジパンケーキやそれに添えたデーツ(なつめやし)バター、③のココナッツマカロンなんかに、グリーングルメシェフ的なわざや珍しいベジタリアン食材が使われていて、びっくり美味しい。自分で作れるものもあるけど、作れない美味しいものや食材もあるので、結局何度もここに食べにきちゃうってわけ。

    ちなみに私が自分でおうちで作って食べる料理は、NYのシェフ料理学校に来る前は、おうちごはんタイプでしたが、学校ではシェフごはんの技と食材を習っています。でも最終的に目指したいのは、Sacred Chowみたいな、ちょっと凝ったおしゃれなおうち・ベジごはん、ですかね。毎日シェフごはん作っていたら、時間がいくらあっても足りない(苦笑)。でもアンジェリカキッチンタイプ、つまりマクロビオティックごはんみたいな、単純自然食にはもう飽きた。つまんない、から。

    ベジタリアン・カフェやレストランに行かれた方は、ここはシェフごはんとおうちごはん、どっちだろう?と考えてみるのも楽しいかも。今後、このブログでも、分類してみますね。ではまた。

ランキング参加一週間ほどで、ここまで応援いただきました。ありがとう
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30グリーングルメ食べ歩き一般」カテゴリの記事

コメント

>Hさん、

コメント?メール?ありがとうございました。アンジェリカキッチンの、いい情報が書かれていたので、メアド、名前など個人特定情報以外を公開させていただきました。(ここも隠して!というのがあったら、すぐお知らせくださいね)

NYのベジカフェに興味を持つ日本人の人って実は少ないので、お仲間がいると知りうれしいです。日本人の方はまだまだZAGATや日本のガイドブックの穴場情報(ZAGATのコピーですけどね)頼みみたいで、私が行くベジタリアン・カフェではほとんど見かけないんですよ。

昨日たまたま、ZAGATでも有名なベーカリー(こってりデブフードです)に行ったら、5組も日本人カップルがいました。。。旅行中は、やっぱりガイドブックに載ってるような有名店にいって、帰ったら自慢したいかな。それもわかるけど、7割ベジタリアンの日本人の方、もっとカモーン!でございます。

さてHさん、近々、中華街のベジタリアン飲茶に行きたいなと思っているのですが、ご一緒しませんか?飲茶はやはり、3-4人でわけっこするのも、一気にたくさん食べられていいですよね。自分が苦手だと思ったものも、同行者が食べてくれたりするのもありがたい。(笑)

別途、いただいたアドレスに、個人的にメールさせていただきます。この1週間ほどわりに暇なので、ぜひ近日行きましょう。

それではまた。

投稿: 七海(管理人) | 2008/12/26 08:55

はじめまして七海さん。今NYからメールを書いてますHと申します。ニューヨークはとても肌に合い、今年で3回目になりますが、今回はアパートをシェアしてちょっと長めに滞在しています。場所はxxxです。
たまに覗かせていただいていたのですが、メールを送るのは初めてです。というか、ブログの方にメールを送るのが初めてで実はちょっと緊張します。
もうひとつのブログも少し拝見しました。この考え方は自分と似てるとか、ここは見習わなきゃなとか、大変楽しく読ませていただきました。
NYのベジタリアン、私も結構行きました。自身がだいたい7割ベジタリアンです。ちょうど昨日もアンジェリカキッチンに行って2時間くらいしゃべってました。いつもひとりでいくのでコミュニティテーブルに座るのですが、なんとなく長くなってしまいます。あそこには、ほぼ毎晩きてコミュニティーテーブルに座る90歳越えの名物おばあちゃんがいるのをご存知ですか?なんだか特別のメニュー(たぶんやらかいもの?)も出してもらって食べてるみたい。かわいいおばあちゃんですよ。やさしい馴染みの味もですが、そういうところが日本にはない感じで個人的には結構気に入っています。でもほんとにアンジェリカの味は頑張れば家でつくれちゃいますよね。あそこのニンジンドレッシングとコーンブレッドは大好きで、日本でもここでもよく真似して作っています。
来年のX月までNYにいるので、もしレストランに行くときに、人数が必要だったらお供させていただければうれしいです。午前中は学校に行っているのですが、午後からであれば。美味しいものも美をみがくこともとっても興味があるので、七海さんとお話できればと思いメールしてみました。

ニューヨークはパワーをもらえる街だと思います。七海さんの美しく健康で楽しいNY生活を心より応援してます。
寒いというより痛いNYの冬、どうか風邪などひかれませんように。。

(管理人が、投稿者のプライバシー保護のため、一部省略・伏せ字にさせていただいてます。)

投稿: Hさん(匿名にさせて頂きました) | 2008/12/26 08:45

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